マラセチア皮膚炎(脂漏症):フレンチブルドッグの皮脂トラブル

french bulldog 5342008 1920 マラセチア皮膚炎(脂漏症):フレンチブルドッグの皮脂トラブル 病気とケア
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フレンチブルドッグは、皮脂の分泌が多い犬種 であるため、脂漏症(しろうしょう)と呼ばれる皮膚病にかかりやすい傾向があります。
この脂漏症を引き起こす代表的な原因が、「マラセチア菌」という真菌(カビの一種) です。

マラセチア菌は通常の皮膚にも存在している常在菌ですが、異常繁殖すると皮膚に炎症を起こし、強いかゆみやベタつきを伴う皮膚病を発症 します。
特に、耳の中・顔のしわ・脇・お腹・足の付け根 など、皮脂が多く溜まりやすい部分で発症しやすいのが特徴です。

ここでは、マラセチア皮膚炎の原因、症状、診断方法、治療法、予防策について詳しく解説します。


① マラセチア菌とは?

マラセチア菌(Malassezia pachydermatis) は、犬の皮膚や耳に常在するカビの一種(酵母菌)です。
通常は無害ですが、高温多湿の環境や皮脂の増加により異常繁殖すると皮膚炎を引き起こす ことがあります。

🔹 マラセチア菌が増える原因

皮脂の過剰分泌(体質的なもの、脂っこい食事の影響)
湿気が多い環境(夏場、梅雨時期、換気不足)
免疫力の低下(ストレス、病気、老化)
不適切なシャンプー(皮脂を取りすぎる or 逆に洗浄不足)

💡 特にフレンチブルドッグは、皮脂の分泌が多く、しわが深いため、マラセチア皮膚炎になりやすい体質を持っています。


② マラセチア皮膚炎の主な症状

マラセチア菌が異常繁殖すると、皮脂の多い部位に以下のような症状が現れます。

📌 代表的な症状

皮膚がベタつく(脂っぽい)
強いかゆみ(特に脇・足の裏・耳・しわの間)
皮膚の赤み・炎症
独特なカビ臭(湿った酸っぱいような臭い)
皮膚の黒ずみ(色素沈着)
フケが多くなる(粉っぽい or ベタついたフケ)

📌 症状が出やすい部位

耳の中(外耳炎を伴うことが多い)
顔のしわ・口周り
脇・お腹・内股
足の裏・指の間
尻尾の付け根


③ マラセチア皮膚炎の診断方法

マラセチア皮膚炎は、見た目だけでは膿皮症やアレルギー性皮膚炎と区別が難しい ため、獣医師による検査が必要になります。

🔹 診断方法

1️⃣ 視診・問診

  • 皮膚の状態(赤み・ベタつき・黒ずみ)をチェック
  • かゆみの強さや発症時期を確認

2️⃣ 顕微鏡検査

  • 皮膚をこすり取ってマラセチア菌の数を確認

3️⃣ 細菌培養検査

  • 二次感染(膿皮症など)を併発しているかを調べる

④ マラセチア皮膚炎の治療法

マラセチア皮膚炎の治療は、真菌(カビ)を抑えることが基本 になります。
症状の重さによって、内服薬・外用薬・シャンプー療法 を組み合わせて治療を行います。

🔹 薬物療法

抗真菌薬(ケトコナゾール・イトラコナゾールなど)
ステロイド(炎症を抑えるために短期間使用)
抗生物質(細菌感染を併発している場合)

💡 注意点
抗真菌薬は長期間使用すると肝臓に負担をかけることがあるため、定期的な血液検査が必要 になります。


🔹 シャンプー療法

抗真菌シャンプー(マラセブ・ノルバサンなど)を使用
週に1~2回の頻度でシャンプーを行う
シャンプー後はしっかり乾かし、湿気を残さない

💡 シャンプーのポイント

  • 泡立てて 5~10分ほど皮膚に馴染ませてから洗い流す と効果的
  • ドライヤーでしっかり乾かし、しわの間もタオルや綿棒で拭く

🔹 食事療法

食事の影響で皮脂の分泌が増えることもあるため、低脂肪・低アレルゲンのフード に切り替えるのも効果的です。

低脂肪のドッグフードを選ぶ
オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)を含むフードを与える
サプリメント(ビタミンB群・亜鉛)を取り入れる


⑤ マラセチア皮膚炎の予防策

マラセチア皮膚炎は、再発しやすい病気 なので、日常的なケアが非常に重要です。

定期的なシャンプーで皮膚を清潔に保つ(週1~2回が理想)
湿気の多い環境を避ける(除湿・換気を徹底)
顔のしわ・耳の内側は毎日拭き取る
脂っぽいフードを避け、バランスの良い食事を心がける


⑥ まとめ:マラセチア皮膚炎と上手に付き合う

フレンチブルドッグは、皮脂の分泌が多いため、マラセチア皮膚炎になりやすい犬種 です。
発症すると、かゆみ・ベタつき・臭いが気になる ため、早めに治療とスキンケアを行うことが重要 です。

皮膚がベタつく・独特な臭いがする場合は要注意
抗真菌シャンプーと薬を併用すると効果的
日常的なスキンケアで再発を防ぐ

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