フレンチブルドッグの皮膚トラブルの中でも、「アトピー性皮膚炎」 は特に多くの犬が悩まされる疾患の一つです。
この病気は慢性的なかゆみを伴い、長期間にわたって治療やケアが必要になるため、飼い主として正しい知識を持つことが重要です。
ここでは、アトピー性皮膚炎の原因、症状、診断方法、治療法、そして日常的なケアについて詳しく解説していきます。
① アトピー性皮膚炎とは?
アトピー性皮膚炎は、犬の免疫系が特定の環境アレルゲンに過剰反応することで引き起こされる慢性的な皮膚疾患です。
特にフレンチブルドッグは遺伝的にアトピーを発症しやすい体質を持っているため、発症率が高い傾向にあります。
🔹 アレルギー体質の犬に多い
アトピー性皮膚炎は、犬の皮膚バリア機能が弱く、外部のアレルゲン(花粉・ダニ・カビなど)に対して過剰に反応してしまうことが原因です。
そのため、一度発症すると長期的な管理が必要になり、完全に治ることは難しいとされています。
② フレンチブルドッグのアトピー性皮膚炎の主な症状
アトピー性皮膚炎の症状は、かゆみ・赤み・皮膚の乾燥・脱毛 などが中心ですが、個体によって症状の強さや発症部位が異なります。
📌 代表的な症状
✅ かゆみが強い(特に顔・耳・脇・内股・足の裏)
✅ 皮膚が赤くなる・炎症を起こす
✅ 脱毛(特定の部位の毛が薄くなる)
✅ 皮膚が黒ずむ(色素沈着)
✅ フケが多くなる・皮膚が乾燥する
✅ 耳の中が赤くなる・炎症を起こす(外耳炎)
📌 症状が出やすい部位
アトピー性皮膚炎は、特定の部位に症状が出やすいのが特徴です。
フレンチブルドッグの場合、以下の部分に注意しましょう。
- 顔・目の周り・口周り(かゆみや赤みが出る)
- 耳の内側・耳の付け根(炎症や外耳炎になりやすい)
- 脇・お腹・内股(かゆみ・発赤・脱毛)
- 足の裏・指の間(舐めたり噛んだりする)
⚠ かゆみが強くなると…
犬はかゆみを感じると、舐める・噛む・引っ掻く ことで皮膚を傷つけ、さらに炎症が悪化する 悪循環に陥ります。
その結果、膿皮症(細菌感染) や マラセチア皮膚炎 など、二次感染を引き起こすリスク が高まります。
③ アトピー性皮膚炎の主な原因
アトピー性皮膚炎は、環境要因と遺伝的要因 が組み合わさって発症します。
🔹 主な環境要因
✅ 花粉(スギ・ヒノキ・ブタクサ)
✅ ハウスダスト(ダニ・カビ)
✅ 化学物質(シャンプー・洗剤・消臭スプレー)
✅ 金属(首輪や食器の素材)
✅ 湿度の変化(乾燥や蒸れ)
💡 例:季節ごとに悪化するケース
- 春・秋 → 花粉によるアレルギー症状が悪化
- 夏 → 湿気で皮膚の状態が悪化し、マラセチア皮膚炎を併発
- 冬 → 乾燥によって皮膚が荒れ、かゆみが強くなる
④ アトピー性皮膚炎の診断方法
アトピー性皮膚炎は、他の皮膚病と症状が似ているため、診断が難しい ことがあります。
以下のような検査を行い、正確な診断を受けることが大切です。
🔹 診断の流れ
1️⃣ 問診・視診
- かゆみの部位や発症時期を確認
- 皮膚の赤み・脱毛・フケの状態をチェック
2️⃣ アレルギー検査
- 血液検査(IgE抗体測定でアレルゲンを特定)
- 皮内テスト(アレルゲンを皮膚に注射して反応を見る)
3️⃣ 除外診断
- 食物アレルギーの可能性を除外(除去食試験を実施)
- ノミ・ダニ・細菌感染の可能性を除外
⑤ アトピー性皮膚炎の治療法
アトピー性皮膚炎の治療は、かゆみを抑える・炎症を鎮める・皮膚バリアを改善する ことを目的に行われます。
🔹 薬物療法
✅ 抗アレルギー薬(アポキル・サイトポイント)
✅ ステロイド(短期間の使用)
✅ 免疫抑制剤(シクロスポリンなど)
💡 注意点:長期使用のリスク ステロイドは即効性がありますが、長期間使用すると副作用(免疫低下・肝臓への負担) につながるため、獣医師の指導が必要です。
🔹 スキンケア・生活環境の改善
✅ 低刺激シャンプー(薬用シャンプー) を使う
✅ アレルゲンを避ける(掃除・布製品の洗濯)
✅ 保湿剤を使って皮膚バリアを強化
✅ アレルギー対応の食事を選ぶ(低アレルゲンフード)
まとめ:フレンチブルドッグのアトピーと上手に付き合う
フレンチブルドッグのアトピー性皮膚炎は完治が難しく、長期間の管理が必要 ですが、適切な治療とケアを行うことで症状を抑えることが可能です。
✅ かゆみ・赤み・脱毛が出たら早めに診察を受ける
✅ アレルゲンを特定し、可能な限り除去する
✅ 薬とスキンケアを組み合わせて治療する
次の章では、「アレルギー性皮膚炎(食物アレルギー)」 について詳しく解説します!





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